知識は味方!本を読んで一緒に語り合いましょう!

本好きな会社員が、読んだ漫画や本の感想をジャンル問わず発信していくブログです。隙間時間に読める分量を意識してます。毎週火曜、木曜、土曜の18時更新予定です。

すべての業種はサービス業になるのでは?「夢を売る男」を読んで

こんにちは、もんです。

今回は「永遠の0」を書いた著者が書く、出版業界を舞台として小説を紹介しますね。

でも、出版業というよりサービス業だと思いましたよ。

どんな本?

本を出版したいと思う一般の人に、本を出させてあげる主人公。

詐欺ではありませんが一歩手前のような、ぼったくりビジネスですね。

現代の出版業界への風刺も入っており、読了感は良く仕上げてあります。

こんな人にオススメ

・本を出したいと思っている人

・出版業界に興味がある人

・風刺小説を読みたい人

この本を読んで思ったこと

本書のビジネスはお客さんからお金をもらい、そのお金で本を出すというものです。

はっきりと言ってビジネスはぼったくりですが、個人的にはまぁわかる、と思いました。

「本を出版する」という観点からは出版業界の話のようですが、

本書のビジネスはホストやキャバクラのようなサービス業に近いです。

最近の業種は、この本のようにサービス業の一面も持ち合わせているのでしょう。

 

主人公も最低限のモラルはわきまえていますので、読んでいて嫌な気持ちにはなりませんでした。

例えば、お客さんにはしっかり満足してもらえるようにし、老人の老後資金には絶対に手を出さない、というように。

だからリピーターとなるお客さんもいるんですよね。

 

加えて「リアル鬼ごっこ」や「百田尚樹さん(著者)」の皮肉かな?というような発言がいいスパイスになっています。

この出版ビジネスも、実際にあった話をモデルにしている見たいですしね。

 

最近の小説はふわふわしたスポンジケーキのような優しいものが多いので、

こんな刺激的な小説もたまにはオススメです。

おまけ:こちらもオススメ

「夢を売る男」とはまたテイストが違いますが、毒々しいテーマの本です。

現実的なダークファンタジーという感じで面白かったですね。