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アドラー心理学、実践の敵はあなた自身(「幸せになる勇気」を読んで)

こんにちは、もんです。

今回は有名な「嫌われる勇気」の続編となる本を紹介しますね。

アドラー心理学を実践するためには、自分の弱さと向き合うことが必須。

やはり進むには勇気の必要なものですね。

どんな本?

前作は青年がアドラー心理学を学び、教育者としての道を踏み出したところで終わりました。

しかし3年間現場に出てみると、アドラー心理学ではうまくいかないことばかり。

そこで再び哲人にアドラー心理学が使えない、という立場で戦いを挑みます。

前作は理論編で今作は実践編、という位置づけと感じました。

こんな あなた にオススメ

アドラー心理学を実践しようとするが、うまくいかないと感じている人

・結婚したいと思いつつ、できない人

・結婚生活が上手くいかない人

この本を読んで思ったこと

実践を妨げる敵はあなた自身

アドラー心理学は他人の承認を求めません。

しかし「他者貢献」は推奨します。

 

ここで注意が必要なのが、「他者貢献と自己犠牲は違う」ことと

「自分のトラウマを癒すために他者に貢献するわけではない」ことです。

自分の利益を追求した先にある「他者貢献」を推奨しているのです。

他者貢献と自己犠牲はどう違うのか?

例えば、あなたは掃除が苦手ですが、料理は得意だとします。

 

その場合、掃除が得意で料理が苦手な人と組み、お互いの強みを使えば

綺麗な場所でおいしい料理が食べられる

状況を作り出せます。

お互いの強みをいかしているので、自己犠牲にはなりませんよね。

 

逆にあなたに掃除を強要し、パートナーに料理を強要すれば

汚い場所でまずい料理を食べる

状況になるでしょう。

お互いに辛く、いいことがありませんね。

 

他の本でも聞いたことがあるかもしれませんが

自分の強みを知って、それをいかせる場所で働く

ことを推奨しているのでしょう。

自分のトラウマを癒すために他者に貢献するわけではない

例えば、あなたは子供時代、親にお小遣いをもらえませんでした。

他の家の子はもらっているので、羨ましくてたまりません。

だから、自分の子供にはお小遣いを上げることにしました。

 

その大切なお小遣いを、子供がよくわからない道端の石と交換してきたらどう思いますか?

子供にとっては大切なものでも、大人にとっては無駄遣いにしか見えないでしょう。

「自分の思いを踏みにじられた」と思い、子供にお小遣いを上げることをやめませんか?

 

これが、自分のトラウマを癒すために他者に貢献している状態でしょう。

このような行動は無意識的に起こると思いますので、アドラー心理学を実践するには、

辛い過去も含めてまずは「あんな過去もあったけど、まぁよかったな」

と思えることが重要となりそうですね。

 

本当にこの心理学は劇薬です。

あなたが最初に相手を信じよう

あなたは「相手が信頼してくれるから自分も相手を信じる」と考えていませんか?

それは相手も同じではないでしょうか?

「あなたが信じてくれるから、僕もあなたを信じる」と考えるでしょう。

 

この場合、お互いに信じあえる日は来ませんよね。

だからこそ、信じて欲しいならあなたが先に相手を信じる必要があります。

 

とはいえ、信じたら裏切られるかもしれないし、怖くて仕方ないですよね。

それが勇気の心理学と言われる理由かもしれませんね。

結婚生活は二人で作り上げるもの

アドラー心理学では、運命の人、を否定しています。

哲人は既婚者ですが、結婚した理由を聞かれて次のように答えています。

この人を愛したならば、自分はもっと幸せになれる。(p.269)

 

結婚は入口でしかありません。

大切なのはその後、二人で「わたしたち」の幸せを目指して進んでいくことでしょう。

 

相手が私を愛してくれるから愛する、というものではありません。

そして、他者からの愛を求めず、与える余裕ができて初めて

精神的に自立したと言えるのではないでしょうか。

まとめ

今回は前作よりも実践的なアドラー心理学の本を紹介しました。

実際に行おうとすると非常に苦しいものですね、アドラー心理学は。

でも、7年ほど実践し続けて、前より楽になった感じはします。

 

先は見えず苦しい道ですが、進んでみる価値はあると思います。

おまけ:こちらもオススメ

前作の紹介

前作の紹介ブログです。

alien-library.hatenadiary.com

成長を実感するためのツール

日々の変化は小さいので、なかなか自覚しにくいですよね。

私はこの日記をつけています。

振り返ってみると、数年前からの成長がよくわかりますよ。

見返りを求めない愛の例(YouTube

相手を信じる、ってこういうことかな。

天然行動が面白くて笑ってしまうけど、

www.youtube.com

 

以上です。本日も読んでくださり、ありがとうございました。