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大学教授が億万長者になった方法を紹介!(「私の財産告白」を読んで)

こんにちは、もんです。

 

今回は大学教授でありながら億万長者となった本多静六さんが、

お金持ちになる方法をまとめてくれた本を紹介します。

 

楽な道ではありませんが、再現性は高い方法でしょう。

どんな本?

著者

著者は現代の東京大学農学部助教授を務めつつ、

日比谷公園明治神宮、その他多くの公園や街路樹等の設計改良に携わりました。

 

1日1頁以上の原稿執筆もはじめ、370冊以上の著書も残しています。

常に月給の4分の1を貯蓄する倹約生活をし、億万長者にもなりました。

学べること

・お金持ちになるための基本を学べる (4分の1貯蓄法)

・著者が行った投資法を学べる

・「一般解」と「特殊解」の違いが理解できる(「解説」より)

こんな あなた にオススメ

・再現性の高い方法でお金持ちになりたい人

この本を読んで思ったこと

失敗してからが本番

著者は決して恵まれた家庭に生まれたわけではありませんでした。

本書の冒頭にある略歴では、次のように述べています。

十一歳のときに父を失い、百姓や米搗きをしながら苦学した。十九の春、東京山林学校に入学、第一期試験に落第、悲観して古井戸に投身したが死に切れず、思い直して決死的勉強の末、二学期引きつづき最優等で銀時計を賞与された。(冒頭、私の略歴より)

 

このように、評価されるまでには、文字通り死にそうな苦労をしていました。

この苦労があったからこそ、著者は東京大学の教授になることができたのでしょう。

 

教授は高給取りではありませんが、著者は月給の4分の1を常に貯蓄していました。

給料日前はごま塩ご飯となり、子供たちが泣き言を言っても

「ツマラヌ感情の問題」、「一時的のこと」としてやめませんでした。

 

こうして貯めたお金を山林や株式に投資します。

これは著者の専門分野が山林だったからで、

何に投資するかはあなた自身で考える必要があるでしょう。

 

しかし、専門分野の山林に関しても、はじめは失敗しています。

1か月の給料が58円の時代に、4837円96銭を失いました。(今の数百万、数千万でしょう。)

しかもこの失敗、東京府林(今でいう東京都)の調査嘱託を受けて失敗した結果です。

(※強制的に払わされたのではなく、本人の意志で払っています。)

 

この失敗に対して、本人の気持ちは落ち込むどころか、次のように奮い立ちます。

いろいろ実地に教えてもらうことの多かった十二年間の月謝だと思えばあきらめもついた。しかも、これだけの高額月謝を払ったのだから、今後はいっそう勉強しなければならぬといった自覚と勇気がおのずから内にわき上がってきた。(1章「儲かるとき・儲からぬとき」の「失敗は人生の必須科目だ」より)

 

このように失敗を成功の糧にするような心の在り方で、

苦労も耐え忍ぶことができる人だからこそ、億万長者となることができたのでしょう。

お金があるから困ることもある

お金がないから困ることはありますか?

きっと色々と思いつくでしょう。

 

しかし、お金が増えていると、次はお金があるから困ることも出てきます。

例えば著者は、よからぬことをしていると疑われ、辞職勧告を受けました。

 

きっかけは大学への寄付金でした。

4分の1貯蓄法と投資で資産が増えていたため、適切な金額と考えて提示したものが

他の人の10倍以上の金額になってしまったのです。

 

結局、著者の奥さんがつけていた家計簿と貯金帳、株券等を証拠として、

やましいことがないことを示し、教授を続けることとなりました。

 

他にも、お金に振り回されないように気を付けることも必要でしょうし、

他人や子どもにお金を上げると、相手のためにならないことがほとんどなので、

どう使うかも考えなければならないでしょう。

 

お金を貯める方法は取り上げられやすいですが、本気でお金持ちを目指すのであれば、

お金持ちにはどんな苦労があるのかも知っておいた方がいいでしょう。

「特殊解」と「一般解」

本書の文末解説は、経営コンサルタントで税理士でもある岡本史郎さんが書かれています。

そこに興味深い言葉がありました。

それが「一般解」と「特殊解」です。

 

一言でいえば、

「一般解」は誰でも真似をすればそれなりの成果が出る「当たり前」のこと、

「特殊解」はその人だからできたこと、例えば大企業の創業者、などでしょう。

 

本多静六さんがお金持ちとなった方法は、

個人的には「山林投資」は特殊解だと思いますが…

4分の1貯蓄法や、株式投資の考え方、失敗に対しての考え方は普遍的です。

 

「特殊解」の人の人生を真似するのではなく、「一般解」を見極めて、

その一般解を愚直に実行することが、凡人が成功する方法ではないでしょうか。

まとめ

本書は1951年に書かれた本です。

ですから本書内で「現代の○○円」と言われても、少し違う感じがします。

 

一方で、基本的なやり方や、あるべき心の在り方は今も昔も変わりません。

普遍的なお金との付き合い方、心の在り方を学べる本でした。

 

実際にお金持ちになるには、この「当たり前」を愚直に実行することが重要なのでしょうね。

おまけ:こちらもオススメ

本書を知るきっかけとなった動画

こちら、本書を知るきっかけとなった動画です。

www.youtube.com

本を読んでみれば、あなたも私と違う気づきがあると思いますので、

良ければ本書を手に取ってみてください。

 

では、本日も読んでくださり、ありがとうございました。