道徳心を大切にして大成した人の人生哲学(「生き方」を読んで)
こんにちは、もんです。
今回は20年近く売れ続けている「生きる」を読んでみました。
古い本かと思いきや…
現代では失われつつある尊敬できる成功者のマインドが書かれていました。
凡人が道徳心をもって努力すると、こんな高みまで行けると教えてくれる本でしたよ。
どんな本?
著者、出版年など
著者の稲盛和夫さんは、1932年、すなわち戦前に生まれ、
特にパッとしない学生時代を過ごした方でした。
しかし徐々に頭角を現し、京セラとKDDIを設立しています。
日本航空が経営破綻したときは、再建にも尽力されました。
本書は2004年に刊行された本で、著者の人生哲学が学べるでしょう。
学べること
・稲盛和夫さんがいかに凡人であったか
・何を大切にしたら成功できたのか
・人生のターニングポイントとなった出来事
こんな あなた にオススメ
・正しく努力することに疲れてきた人
・人から尊敬される人になりたいと考える多くの人
・経営を知らなくても、企業を率いる方法が知りたい人
この本を読んで思ったこと
現代にも通じる考え方
本書は今から約20年前、2004年に刊行された本です。
ですから「もう古い本だよな」と思っていました。
しかし冒頭3行を読み、この本は今でも有益であると感じました。
私たちはいま、混迷を極め、先行きの見えない「不安の時代」を生きています。豊かなはずなのに心は満たされず、(中略)自由なはずなのにどこか閉塞感がある。(p.13)
いかがでしょうか?
戦後の食糧事情を考えれば、現代は十分豊かでしょう。
徴兵制や社会主義国を見れば、日本は十分自由でしょう。
それでも不安を感じますし、閉塞感を感じませんか?
そう感じたあなたは、ぜひ本書を読んでみてください。
何も持たなかった著者が未来を切り開いた方法を学ぶことができますよ。
凡人が偉人となる方法
著者は特にエリートというわけではありません。
鹿児島に生まれ、そのまま鹿児島大学工学部を卒業しています。
就職期は不景気で、給料が遅滞するような会社に何とか入社できたレベルです。
ここまでは多くの人と変わらない経歴だと思いませんか?
著者が凡人と違うと感じたのは、ここからでした。
・給料が遅滞するような会社でも、仕事に真剣に取り組む
・一見無謀なことでも、勇気をもって一歩踏み出す
・苦しみ、損をしてでも、道徳心を貫いて行動する
能力ではなく、人格と勇気と努力で道を拓いた人が著者でした。
自分のやりたい社会貢献を事業とする
著者が努力し大成できたのは、
他人を大切にする考え方が根底にあり、
加えて自分が求める方向と行動が同じだったから
だと私は考えています。
会社員ですと、なかなか厳しい前提条件かもしれませんね。
会社の利益を一番に考え、顧客利益や取引先利益を蔑ろにする企業もあるでしょう…。
「自分の理想と同じ方向で社会貢献を考えている社長の会社に入社する」
これが社会から求められ、自分の能力を十分に発揮できる会社の選び方かな、と思いました。
そうして経験を積み、著者のように起業して100%自分の理想を追うのもいいでしょう。
まとめ
現代で稲盛和夫さんを凡人だという人はいないでしょう。
しかし、新入社員時代までを見ると、
そこにいたのは私やあなたと変わらない普通の人でした。
努力と正義は裏切らない
そんな考え方を教えてくれるような1冊でした。
おまけ:こちらもオススメ
稲盛和夫さんも影響を受けた松下幸之助さんの言葉集
見開き1ページに、心が温まるような優しい言葉が載っています。
稲盛和夫さんとは違った経営者で、成功する経営者も色々だな、と感じました。
では、本日も読んでくださり、ありがとうございました。