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正しい仕事が犯罪になるとき(「国家の罠」を読んで)

こんにちは、もんです。

あなたは「鈴木宗男」という政治家に聞き覚えがありませんか?

今より20年ほど前に不正で話題となった人ですが、実際に不正をしていたのでしょうか?

 

当時外務省で一緒に仕事をしていた著者が書いた、国家の裏話ともいえる話がこちらです。

発行時はベストセラーにもなったようですよ。

どんな本?

まず、2000年までに日ロ平和条約の締結を目指して、

ロシアとどのように外交を進めていたのか、

数々の政策の目的は何だったのか、という日本の外交の仕方がわかる。

次に「国策捜査」という、政治の方向性を変えるための裁判があることを知る。

著者の拘置所生活も書かれているので、

もしも捕まってしまったら、どういう対応をするのがいいかも学べますよ。

この本を読んで思ったこと

国の政策変更のために不正がつくられる

本書によると、著者や鈴木宗男さんが逮捕された理由は

関係各所に許可をもらっていた内容

であったり、

当時当たり前に行われていたこと

だったそうです。

 

そんな後出しじゃんけんみたいな…

と思いますが、でも、あなたにも経験ありませんか?

許可をもらっていたのに、後々上司から「どうしてこんなことやったんだ」と言われること。

 

本人たちは国のためを思って行動しているのにも関わらず、

国の方針が変わったら、いきなり「犯罪」にされてしまうのは辛いですよね。

 

最近は有名大学の人たちが政治家や官僚になりたがらないと聞きますが…

まじめに仕事をしていただけなのに逮捕されてしまうような職に就きたくないのは

当然かもしれませんね。

意外と快適そうな拘置所生活

著者は500日ほど拘置所生活をしていました。

拘置所の職員や検察官などと聞くと、ちょっと怖いイメージがありませんか?

でも、実際には普段から接する人たちと変わりないんだな、と思いました。

 

いつも人から好かれる人であれば、きっと拘置所の職員さんにも好かれるでしょうね。

著者も、規則の範囲内で、ですが仲良くしていたようですよ。

 

そして、お正月の食事は豪華になるようです。

おせち料理が出るようですよ。

晦日は普段禁止されていることも、少しだけOKになったりしていたようです。

当時の話なので、今はどうかわかりませんが…

 

ちゃんと人権はありそうなんだな、と安心しました。

裏付けは2030年にとれる

本書はあくまで、鈴木宗男さんと一緒に仕事をしていた著者の主観から書かれています。

つまり、認知バイアス的にも鈴木宗男さんや著者がいい人と感じやすくなります。

だから、本書を鵜呑みにするのも危険ですね。

 

その上で、著者は「2030年に関連文書が公開される」と発言しています。

この公開文書と照らし合わせれば、本書の信憑性がわかるでしょう。

まとめ

今回は外務省内部で、どのように外交を行っているか、

そして政治家の不正がどのように発生するか、について書かれた本を紹介しました。

 

国のトップレベルでも、頑張れば報われるわけではないのでしょう。

とはいえ著者はこの後、多数の著作を出し、作家としてそれなりの地位を獲得しています。

頑張りは別の場所で報われるかもしれませんね。

 

自分が何を大切にして、どう生きたいかを考えて生きることが、

後悔の無い人生を送ることに繋がりそうだと感じた一冊でした。

 

では、本日も読んでくださり、ありがとうございました。

 

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