ダイバーシティは簡単ではない。まずは正しい知識を学ぼう!(「多様性の科学」を読んで)
こんにちは、もんです。
あなたもダイバーシティや多様性、という言葉を聞いたことがあるでしょう。
でも、実際に多様性のある組織がどのようにいいか、など具体的に説明できますか?
今回は、そんな多様性に焦点を当てた本を紹介しますね。
どんな本?
200以上の参考情報をもとに書きあげられた、多様性についての研究結果。
たくさんの実例が載っているから、小説感覚で多様性のあり方を学べます。
あまりにも面白くて、寝不足になりそうな本でした。
こんな あなた にオススメ
・もっと上を目指したい方
・現在の日本が息苦しく、変えたいと思う方
この本を読んで思ったこと
多様性がある組織=大変
本書で紹介されている実験に、以下のようなものがありました。
【課題】複数の殺人事件を解決する
【グループ分け】
グループA(多様性なし):友人4人で構成
グループB(多様性あり):友人3人と全くの他人1人
【結果】
グループA(多様性なし)の正解率:54%
グループB(多様性あり)の正解率:75%
※個人で取り組むと44%
つまり、多様性があるグループの方が高い成果を出しました。
そして多様性がある会社がビジネスで成功している例は多々あります。
ここまでは知っている方も多いかもしれません。
しかし、内部にいる人たちの感じ方はどうでしょうか?
グループA(多様性なし)では、気持ちよく話し、出た結論に自信がありました。
グループB(多様性あり)では、話し合いは大変で、出た結論に自信がありませんでした。
グループBのような組織で働いていて、あなたは安心できますか?
多様性のあるグループがどのようなものか、どう感じるのか、を理解していないと
ビジネスで成功することは難しいかもしれませんね。
言いづらいから言わない、その先にあるのは「死」
多様性があるということは、相手と違う意見を持っている、ということです。
その場合、目の前にいる人にあなたの意見を主張できますか?
まして、その相手があなたより経験も豊富な上司で合ったらどうでしょうか?
多くの場合、言いづらいことは心に秘めて、相手に迎合するかな、と思います。
でも、この判断によって命を失うこともあります。
30件以上の墜落事故が、副操縦士ら乗組員が機長に進言できずにいたことに起因している(第3章 不均衡なコミュニケーション)
と書かれています。死亡事故の場合もあります。
あなたの周りにも、進言することで楽になる仕事や防げた事故はありませんか?
もちろん、進言して聞いてもらえなければ意味がありません。
そのために、発言しやすい組織づくりとともに、
どのようなコミュニケーション方法が効果的か、自ら学んでおきたいですね。
万人の健康にいい食品はない
本書の第6章で、非常に興味深い研究が紹介されていました。
血糖値の上がり方が個人で全く違う、というものです。
あなたは精製した小麦を使った白いパンと、全粒粉を使った茶色いパン、
どちらが健康にいいと思いますか?
多くの場合「全粒粉のパンの方がいい」と言われるでしょう。
ですがこの研究結果では
茶色いパンでは血糖値が安定し、白いパンでは不安定だったという人もいれば、全く逆の反応を示した人もいた。
とあります。
他の本で、野菜を食べると体調が悪くなる人が紹介されていました。
(おまけにて紹介している「遺伝子は、変えられる」という本)。
自分の健康は、一般的な情報ではなく、自分の体調を細かく見て考えていく必要がありそうですね。
まとめ
今回は最近話題のダイバーシティ、多様性などに着目した本を紹介しました。
平均やデータを用いると、考えやすいですが、問題になる場合もありますね。
今のあなたの環境に必要な多様性を取り入れて、
他の人より1歩抜け出て、楽しく暮らしていきましょう!
おまけ:こちらもオススメ
世間では「○○がいい」という情報がありますが…人それぞれです。
よく言われることに惑わされず、あなたにとっていいものを見つけてください。
では、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。