知識は味方!本を読んで一緒に語り合いましょう!

本好きな会社員が、読んだ漫画や本の感想をジャンル問わず発信していくブログです。隙間時間に読める分量を意識してます。毎週火曜、木曜、土曜の18時更新予定です。

産まれて生きていることの奇跡を実感させてくれる漫画「透明なゆりかご」

こんにちは、もんです。

大人になったら結婚して子育てして、というのが「普通」のイメージでしょうか。

でも、その「子育て」にはたくさんの「普通じゃない」ことがあります。

中絶や出産時の死亡、赤ちゃんの突然死など…

「子育て」を「当たり前にできること」と考えている人に読んでほしい漫画です。

どんな本?

1997年が舞台で、2015年に発売された漫画です。

主人公の高校3年生の看護学校生が、産婦人科医院で働き、多くの妊婦と話していく話です。

全9巻ですが、今ならマガポケアプリで配信されていたり、

Kindle本として1巻、2巻が無料でダウンロードできます(2023/03/23現在)。

この本を読んで思ったこと

中絶は考えているよりも多い

この話では、この産婦人科で何人もの中絶が行われているそうです。

死因数のトップとも書かれていました。

 

実際にどうやって中絶されていくのか…

中絶した人が、どれだけ傷つくのか…

 

今現在の状況とは違うかもしれません。

また、傷つき方、度合も人それぞれでしょう。

でも中絶した人は、そのことを公にできず、ずっと一人で苦しむ可能性が高いのではないでしょうか?

 

そういった公になりにくいことを取り上げてくれているので、

「自分だけでない」

とひっそりと慰められるのでないかな、と思いました。

出来事を受け入れて進んでいくしかない

未熟児を産んでしまったり、突然死してしまったり…

理想の形にならないことは多々あるでしょう。

でも、事実は変わりません。

 

この漫画に出てくる人たちも、すごく苦しんでいます。

でも、苦しくても生きていくしかないんですよね…。

 

苦しみながら、何とか生きている人たちのことを知れると、

自分だけが苦しんでいるのではない、

いつかはこの人のように、前を向けるのかもしれない、と希望になるかもしれません。

感想にも泣かされる

私はマガポケで読んでいます。

マガポケですと、読者の感想も合わせて読むことができます。

 

例えば、幼児突然死症候群(SIDS)の話では、突然事故で家族を亡くした方の感想や、

その突然死が怖くて、毎日おびえていた人たちの感想を読むことができます。

本編で泣いて、その感想でも泣いたり、自分も気を付けよう、となります。

 

ただしSIDSには厚生労働省が示す、被害を抑えるガイドラインもあります。

ガイドラインを遵守していれば助かる、というわけではないでしょうが、

少しでも確率を減らすために、こういった情報は学んでおきたいですね。

 

漫画本編や感想を読んで、知識の幅を広げられるいい漫画です。

まとめ

今回は「コウノトリ」と合わせて、妊娠前、妊娠中に読むとオススメの漫画を紹介しました。

専門書を読むのはハードルが高いですが、情報がないのも怖いですからね。

 

そして、妊娠中、出産、幼児期の子育ての難しさを実感すると、

今、自分が生きていること、家族が生きていることが奇跡のように感じられます。

 

今ある幸せに気づかせてくれて、自分が生きていることを感謝することができる漫画でした。

おまけ:こちらもオススメ

妊娠・出産の基礎知識を学べる別の漫画もありますよ。

alien-library.hatenadiary.com

では、本日も読んでくださり、ありがとうございました。