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万人に有効な物などない!自分と向き合おう(「遺伝子は、変えられる」を読んで)

こんにちは、もんです。

今回は、以前別の本の参考文献として紹介され、興味を持ったこちらの本の紹介です。

 

読んでみて、この日本語のタイトルから想定される内容とは違うと感じました。

原作の「Inheritance: How Our Genes Change Our Lives -- and Our Lives Change Our Genes」の方が、本書の内容を表していると思いました。

 

概要

著者は科学者であり、内科医であり、ノンフィクション作家である方です。

医学的な難しい言葉もありながら、具体例なども多く、とても読みやすい本でした。

そしてこの本を通して、健康法や薬に対する見方、倫理観などが変わった気がします。

 

【印象的だったこと】

・遺伝子が同じであっても、どのように影響を与えるかは違う

(例:働き蜂と女王蜂の遺伝子は同じだが、体の大きさや寿命など、特徴は全く違う)

・野菜を食べると、体調が悪くなる人がいる(遺伝性果糖不耐症)

Y染色体をもたない男性が存在する

・超音波検査で生まれる前に男女がわかれば、女性は中絶されやすい文化の国もある

(中国。一人しか産めない時代があったからね)

・遺伝子を調べて、病気になりやすい遺伝子を持っていたら保険料を高くする(アメリカ)

・一般的な薬で死んでしまう子供がいるetc...

 

感想

あらためて「自分の世界」と「他人の世界」が違うということを実感しました。

そして、問題ないと感じながら生きられていることが奇跡のように感じましたよ。

遺伝子がわかれば、病気を予防することもできますが、

現在は治せない病気であれば、差別を引き起こしてしまうこともありそうですね。

一方で、遺伝子がそうだったとしても、影響を受けない場合もあります。

「遺伝子がこうだから」と悲観したりする必要もないですが、

相手と自分は違う、ということを考えながら生きていく必要があると再確認しました。

 

では、今回も読んでくださり、ありがとうございました。