知識は味方!本を読んで一緒に語り合いましょう!

本好きな会社員が、読んだ漫画や本の感想をジャンル問わず発信していくブログです。隙間時間に読める分量を意識してます。毎週火曜、木曜、土曜の18時更新予定です。

当たり前を疑い物事を深く考える学問、それが哲学(「ニュートン式超図解 最強に面白い!!哲学」を読んで)

こんにちは、もんです。

 

あなたは哲学者についてどんなイメージを持っていますか?

「変わった人」「意味のないことを考えている人」などでしょうか?

 

哲学者は現在「当たり前」とされ、人々が気にしないことに注目する人たちです。

そのため、変わって見えますが、歴史に大きな影響を与えていますよ。

そんな2500年の哲学の歴史を簡潔にまとめた本を紹介しますね。

どんな本?

監修者

京都大学文学部哲学科を卒業し、

京都大学大学院文学研究科の准教授をされている人が監修しています。

Ph.D (philosophy)とも書かれているため、哲学で博士号も持っているようです。

レイアウト

全編2色刷りで、見開き1ページで1人の哲学者や1つの考えを紹介しています。

見開きの左のページは文章で説明、右は図解で説明、となっています。

全体が125ページで、厚さ1cmにも満たず、文字も大きめとなり読みやすい装丁です。

学べること

・哲学2500年の歴史

・哲学が関係する学問分野(例:認識額、神学など)

・哲学者の提唱した哲学の内容

こんな あなた にオススメ

・ざっくりと哲学を勉強したい人

この本を読んで思ったこと

科学と哲学は切っても切れない関係

学問はもともと自然現象を見て「なぜだろう?」と考えることから始まっています。

つまり、科学の基本となる「観察に基づく推論」ですね。

哲学と科学が分かれたのは17世紀から19世紀にかけてです。

 

現在の哲学は、観察や実験で明らかにできない問題のみを取り扱うようになりました。

そして便宜的には次の4つに分けられます。

 

形而上学(本質を知る)

・認識論(正しく知る)

倫理学(善悪や価値の判断をする)

・論理学(正しい推論をする)

 

しかし、科学が人の遺伝子まで編集できるようになってきた現代、

そもそもその科学的行為を行っていいのか、という倫理学的考え方が必要となります。

 

このように、哲学を学ぶことは現代社会においても

非常に有益な物の考え方ができるようになる、と言えるでしょう。

図解、例示がわかりやすい

本書は左ページに解説、右ページに図解(例示)というレイアウトになっています。

たまに例外もありますが。

 

正直、知識のない哲学の考え方については、説明文だけでは理解できませんでした。

しかし、図解を見ることで「こういうことか」と理解が深まりましたよ。

一人ひとりの哲学の内容について、本書で深く知ることは難しいでしょう。

 

しかし、2500年の歴史の間にどのような考え方がされてきて、

それが現代にどのように繋がっているのか、

現代の哲学で考えるべき問題は何なのか、

 

ざっくりと学ぶには最適な1冊と感じました。

4コマが面白い

本書の章と章の間に、6つの4コマが差し込まれていました。

これが面白い!!(笑)

本書の中で一番楽しんだ項目かもしれません。

 

歴史に名を残すような素晴らしい哲学者たちですが、

大変な目にあっていたり、ちょっと変わった考え方・行動をしたりと、

身近な人に感じられました。

まとめ

本書は哲学の入門書となる1冊です。

哲学と聞くと「万物は水である」や「無知の知」、「神は死んだ」など、

良くわからない言葉、現代では誤った結論が記憶に残っているかもしれません。

 

ですが、哲学者のすごいところは

「当たり前を疑って新しい考え方をした」ことにあると考えています。

これは現代でも使える考え方ですね。

 

哲学者たち考え方を学び実行したら、世界が違って見えるかもしれませんよ。

おまけ:こちらもオススメ

武器になる哲学

私が初めて「哲学ってすごい」と思った本です。

哲学者たちがどのように考えたのか、本書よりも詳しく知ることができるでしょう。

では、本日も読んでくださり、ありがとうございました。